Terra（Luna）とは　運用方法と儲かるか

投稿日：2022年3月25日

▼目次

テラとは
開発経緯
Terraはどのように機能するか
Lunaに期待できる理由
Lunaで何が出来るか
起こりうるリスク
使えるdApp

■ テラとは

Terraは、レイヤー1ブロックチェーンであり、スケーラブルなアルゴリズムのステーブルコインを利用した支払いに重点を置いた金融エコシステムです。

そのネイティブトークンであるLUNAは世界で7番目に大きい暗号通貨で、時価総額は340億ドルです（2022年3月時点）。

USTステーブルコインは、1年足らずで市場で4番目に大きいステーブルコインになりました。

Terraは、アルゴリズムによって管理された、シニョリッジベースの法定不換紙幣のステーブルコインに分散型のエコシステムを提供することを目的としたスマートコントラクトブロックチェーンです。

■　開発経緯

このプロトコルは、2018年1月にTerraform Labsによって開発されました。TerraformLabsは、シリアルアントレプレナーのDanielShinとDoKwonによって設立された韓国のブロックチェーン企業です。

Terraの2つの主要なエコシステムコンポーネントは、「Terra通貨」として知られるステーブルコインと、ガバナンスおよびユーティリティトークンであるLUNAです。

これらの2つのコンポーネントのバランスは、地球（ラテン語でTerra）と月（ラテン語でLuna）が重力の安定性と回転を相互に依存する方法に類似していることを意味します。

エコシステムは現在、韓国ウォン、モンゴルトゥグルグ、IMFのSDR通貨バスケットなど、複数のTerra通貨をサポートしていますが、Terraの主力製品はネイティブのUSDペグステーブルコインであるTerraUSD（UST）です。

■ Terraはどのように機能するか

他の分散型アルゴリズムステーブルコインとは異なり、Terraのステーブルコインは弾力性のある金融政策を活用して価格の安定と成長を保証します。

弾力的な金融政策は、テラステーブルコインが需要のリアルタイム変動に応じて供給を調整することによって価格の安定を達成することを意味します。

これにはシニョリッジが重要な役割を果たします。金融的にはシニョリッジとは、お金の名目価値とそれを生み出すコストの差を指します。

このプロトコルは、デュアルトークンメカニズムを利用して、ステーブルコインの価値を獲得し、価格を安定させます。

USTがペグから逸脱した場合、システムはLUNAを使用して、USTの目標為替レートである1米ドルでUSTとLUNAを交換しようとしているカウンターパーティに同意することにより、USTの価格を安定させます。

USTを作成するには、ユーザーは同等の金額のLUNAトークンを書き込む必要があります。たとえば、LUNAの現在の市場価格が91ドルで、1,000 USTを作成するには、10.99のLUNAトークンを書き込む必要があります。一方、1,000ドル相当のLUNAを作成するには、ユーザーは1,000USTを燃焼する必要があります。

本質的に、Terraステーブルコインは市場の力を活用することで価格の安定性を維持します。1つのUSTの値が1ドルの値を下回る場合、ユーザーとアービトラージャーは1つのUSTを燃やして、1ドル相当のLUNAを取得できます。1つのUSTの価値が1ドルを超えると、1ドル相当のLUNAを燃やして1つのUSTを取得し、その過程で「シニョリッジ」を集めることができます。

テラ通貨の需要が増えると、システムはテラ通貨を鋳造し、その見返りにLUNAを獲得し、獲得したLUNAの一部を燃やして、供給を不足させます。

LUNAはステーキングを通じてTerraトランザクションを検証するために使用されるため、LUNAスタッカーはプロトコルによって請求されるトランザクション料金も獲得します。

したがって、Terraステーブルコインは、過剰担保されることなくペグを維持し、市場に出回っている他のアルゴリズムステーブルコインと比較して、資本効率が大幅に向上し、スケーラブルになります。

■ Lunaに期待できる理由

Seigniorage Burns (Burn all LUNA from UST mints) — USTミントでLUNAがバーンされます。一部はコミュニティプールに転送されます。継続的なバーンは、ルナのデフレ価値を意味します。

LUNAの本質的な価値 — 他のトランザクションネットワークと同様に手数料ベースの税金が実装され、LUNAスタッカーに分配されます。

■ ルナで何ができるか

LUNAはチェーンの基礎で、binanceやkucoincomなどの取引所で購入可能なトークンです。$LUNAでDeFiを使用するには、$LUNAを取引所からテラステーションのウォレットに送る必要があります。

@anchor_protocolで利回りを得る
$USTでローンを組むには、担保を提供する必要があります。この担保は、担保資産の形で預ける必要があります。現在、$ETHまたは$LUNAを選択することができます。
$LUNAを担保にし、$bLUNAを鋳造することができます。この$bLUNAを担保として預けると、今度は$USTで融資を受けることができます。この$USTで投資しながら、$LUNAを保有することができます。
※ただし、$LUNAの価格が下がると清算される可能性があるので、その点は注意してください。

リキッドステーク（$LUNAx）
$LUNAを単純にノードの収入を得るためにステークすると、資産がロックされ、それ以上他のプロトコルでは使用できません。@staderlabsは$Lunaのステークで$LUNAxを発行しリキッドステークを可能にしてます。
そのため、$LUNAステーキング報酬を受け取りたい場合は、@staderlabsでステークすることをお勧めします。リキッドステーキングオプションを使用し、$LUNAをステーキングする見返りに$LUNAxを取得します。この$LUNAxを使用して流動性を提供し、資本効率を高めることができます。

精算を防止しながら運用
@anchor_protocolでローンを組むと、清算されるリスクがあります。多くの人がこのリスクに直面しているため、@NexusProtocolは清算防止プロトコルを構築しました。

@NexusProtocolを使用するには、@anchor_protocolではなくdAppに$bLUNAをデポジットする必要があります。清算されないようにするために、$USTローンは@NexusProtocolによって管理されます。

$bLUNAを@NexusProtocolにデポジットすることにより、$nLUNAが作成されます。この$nLUNAを使用して、@NexusProtocolのトークンである$PSIとペアになっているプールに流動性を提供できます。

通常、$bLUNAの結合を解除するには21日かかります。これで、$nLUNAを$PSIと交換し、$PSIを$LUNAと交換できます。これは、ほぼ瞬時に$bLUNAを再びリキッドにすることができることを意味します。

これらは、現在利用可能なさまざまなタイプの$LUNA運用です。しかし、まだまだあります！

@prism_protocolは、$pLUNAと$yLUNAを提供します。@prism_protocolには、$LUNAをyieldトークン$yLUNAとプリンシパルトークン$pLUNAに分割するオプションがあります。
これを行うことにより、清算されるリスクを冒すことなく、$LUNAの価格または$LUNAの利回りを活用することができます。

更なる利回り：$ LUNAを分割し、$ pLUNAを販売し、さらに$ yLUNAを購入すると、利回りを受けつつ、価格変動にさらされることが少なくなります。もちろん、これを逆にすることもできます。

ステーキング報酬とLP報酬の両方を得る：$ yLUNAを賭けて、$ pLUNAに流動性を提供すれば、それで完了です。$ LUNAを使用するオプションは、@prism_protocolが起動すると爆発します。