Aleph Zero のステーキング

投稿日：2022年4月11日

※2022年4月時点はテストネットです。

現時点ではネットワークにコミュニティのバリデーターが存在しないため、ターゲットソリューションとは少し異なる点があることに注意してください。

財団が管理するバリデータを指名することになるため、手数料は0%です。
選挙システムがまだオンライン化されていないため、指名の経済的な運用など変わってきます。指名が少ないバリデータを指名する方が得です（詳細は記事の後半で説明します）。これは次回のアップデートで変更される予定です。

この記事では、メニュー全体と現在のステーキングの仕組みがしっかり理解できるようになります。

まずWalletの設定方法はこちら

Aleph Zero の Wallet設定方法

■ ステーキングメニューガイド

まず、メニューについて説明します。ネットワークタブからステーキングを押します。

Stakingをクリックすると、左側にOverviewというタブが表示されます。このタブをクリックすると、ステーキングメカニズムの概要が表示されます。

●現在選出されてるバリデータの数/総バリデータ数。
●次に選出されるのを待っているバリデーターの数。
●現在稼働中のノミネーター数/開始を待っているノミネーター数。
●バリデーターズコミッション
●どのセッションか
●現在のera番号
●現在のバリデーターとブロック製作で得たポイントのリスト（現在、製作したブロック1つにつき20ポイント）。少なくとも次の更新までは、各eraのポイント数は、1日のeraは重要ではないものの、いくつかのバリデータで異なる可能性があることに注意してください。
●理想的なステークは常に50%です。これはSubstrateエコシステムで推奨されている比率ですが、Aleph Zeroでは異なるステーク比率を設定しても、影響はありません。
●ステークとは、バリデータとノミネーターの合計を総発行額で割ったものです。
●インフレ率は30ミリオンを総配当額で割ったもの（テストネット/メインネットでは10％を予定）。

eraとは？
ペイアウトの期間は、24時間、96セッション、各15分で区切られたERAに分かれています。ノミネーターやバリデーターになるためには、次のeraが始まるまで待つ必要があります。この遅延を1セッション、つまり最大15分間に短縮するよう努力しています。
ペイアウトは、過去84eraまでの全エリア完了後に要求することができます。もし、ステーク後にロックされた資金を取り戻したいのであれば、資金のロックを解除するために14era（日）待つ必要があります。

次に重要なのは、「Account actions」ビューです。このビューにアクセスすることで、UIを介して認証やノミネートを行うことができます。 Aleph Zeroでノミネートを始める前に、2つの重要な概念を理解する必要があります。

Stash account：資金を保管するためのアドレスで、使用頻度が低いものです。コールドウォレットのようなものです。

Controller account：資金を保管しないアドレスで、使用頻度が高い。具体的には、スタッシュの代わりにアクション（バリデータの指名など）を実行するために使用できるが、スタッシュから資金を移動することはできません。

■　TZEROトークンの賭け方

ステークを開始するには、Aleph Zero Faucetからテストネットトークンを取得する必要があります。
https://faucet.test.azero.dev/
資金はあなたのテストネットウォレットに送られます。トークンを受け取ったら、「Account Actions」ビューからステークに進むことができます。右側には、Nominator、Validator、Stashの文字があり、それぞれの文字にプラス記号が表示されます。トークンを賭けるには、Nominatorをクリックします。すると、ポップアップウィンドウが表示されます。最初の画面で、Stash Account、Controller Account、および結合するトークンの数を選択します。回答を送信すると、次の画面に進み、Validatorを選択します。最後に、ポップアップの最後の画面で、パスワードを使って取引を承認するよう求められます。これで、トークンのステークが完了です。

■ Payoutsについて

Payoutsタブは、すでにValidatorまたはNominatorになる意思を表明している場合のみ表示されます。UIから報酬を要求することができます。内部的には、外部のpayoutStakersを呼び出すことで行われます。報酬は各eraごとに独立して請求することができます。

次は、「ターゲット」タブです。概要タブと同じような情報が表示され、これを閲覧することで以下のことがわかります。

●各バリデータとノミデータの合計額
●Returnsと書かれた部分は、すべてのステークからの年間リターンを表しており、つまりインフレ率 / staked_fractionとして計算されます。
●最低ステーク割合と平均ステーク割合の比較。
●前eraのバリデータおよびノミネーターの報酬の合計（財務省に納める10%の費用を差し引いたもの）。

■ ウェイティング、スラッシング、バリデータの統計情報

「ステーキング」タブの最後の3つの項目の説明です。「Waiting」タブは、もうすぐ有効になる、あるいはノミネイターになる人に関する情報を表示しています。

Aleph Zeroブロックチェーンを悪意のあるエージェントから守るための防衛メカニズムの1つに、ネットワークの働きを阻害したユーザーに金銭的なペナルティを与えるスラッシングの仕組みがあります。スラッシュというタブは、どのユーザーが不誠実な行動をとり、その結果、資金をスラッシュされたかをチェックするためのものです。Aleph Zeroでは自動的な資金削減は行われておらず、資金削減を行うにはチーム（後に分散型ガバナンスに置き換わる予定）による明示的な承認が必要です - これは、ソフトウェアのバグによって起こった明らかな不品行によって、バリデータが削減される可能性を排除するためのものです。